宇宙に浮かぶ小さな岩石惑星?

この画像、まるで天の川が流れる宇宙空間に小さな惑星が浮かび、その惑星の表面に望遠鏡のドームなどがはりついているようにもみえます。もちろんそんなことはありません。

画像は南米チリ、セロ・パチョンで撮影された360度パノラマ画像を加工して作成されたものです。地平線が丸く映り、惑星のような趣を醸し出しています。大きくみえるドームはベラ・ルービン天文台のルービン補助望遠鏡(AuxTel)。地平線の周囲にみえる緑や赤の光は、大気中の原子や分子がかすかに発光する「大気光」です。

この場所では現在、ベラ・ルービン天文台の建設が進められています。完成後のベラ・ルービン天文台では、口径8mのシモニー・サーベイ望遠鏡で、天文台から見える全天のサーベイを繰り返し行う予定です。AuxTelは、大気の状態を調べて科学観測をより正確に行うために使用されます。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年1月10日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: Rubin Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab