爆発的な星形成が進む銀河NGC 1569 ハッブル望遠鏡が撮影

ハッブル宇宙望遠鏡がWFPC2(広視野惑星カメラ2)でとらえた銀河NGC 1569。きりん座の方向、約1100万光年の距離にあります。NGC 1569は星形成が非常に活発な銀河で、過去1億年間にわたり、天の川銀河より100倍速いスピードで星が生まれています。

銀河の中心部には3つの巨大な星団が存在しており、それぞれの星団には100万個以上の星が含まれています。それらの星団は、中央付近にみえる空洞内に存在しています。その空洞は、多数の巨大な星の超新星爆発によってガスが吹き飛ばされてできたものです。

左側には離れ小島のような2つの小さなガスの泡が映っています。大きな方は直径約378光年、小さな方は直径約119光年あります。どちらも、内部にある明るく若い星からの放射によって照らされています。

NGC 1569は、渦巻銀河IC 342を中心とする10個ほどの銀河の集団内に位置しています。銀河間の相互作用がNGC 1569内のガスを圧縮し、爆発的な星形成を引き起こしている可能性があります。

Image Credit: NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), and A. Aloisi (STScI/ESA)

(参照)Hubblesite