青いサッカーボールのような惑星状星雲「クロンベルガー61」

この画像は、惑星状星雲「クロンベルガー61(Kronberger 61)」を、ハワイ島、マウナケア山頂付近にあるジェミニ北望遠鏡で撮影したものです。クロンベルガー61は「サッカーボール星雲」とも呼ばれ、こと座の方向、1万3000光年の距離にあります。

太陽程度の質量の星は年老いると膨張して赤色巨星になります。赤色巨星の外層のガスは宇宙空間へ放出されて広がっていきます。中央に残された星の「芯」からの紫外線により、周囲に広がったガスが電離して輝いている天体が惑星状星雲です。この星雲の光は、主に電離した酸素によるものです。星雲のほぼ中心に、残された星が青く見えています。

クロンベルガー61の左側の明るい星のすぐ下には棒渦巻銀河が見えています。画像の背景には、このような遠方の銀河がいくつか映っています。

Image Creidt: International Gemini Observatory/AURA

(参照)NOIRLab