高さ2kmの金星の火山「シフ山」

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の金星探査機マゼランのデータをもとに作られた立体画像です。奥で盛り上がって見えているのは高さ2kmのシフ山です。手前側に明るく見えているのは溶岩流で、シフ山のふもとから数百kmにわたり伸びています。視点はシフ山の北360km、溶岩流の上空7.5kmにあります。

マゼラン探査機の観測機器は、合成開口レーダ(SAR)、高度計、放射計モードで同時に動作します。この画像のような3次元マップは、SARと高度計のデータを組み合わせて作成されました。表面の色は、旧ソ連のベネラ13号および14号のカラー画像に基づいて着色されています。

1989年5月に打ち上げられたマゼラン探査機は1990年8月に金星の周回軌道に入り、1994年10月まで観測を行いました。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal