ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲IC 418。その見た目から「スピログラフ星雲」とも呼ばれています。2000年9月にリリースされた画像です。
惑星状星雲は、太陽と同じくらいの質量をもつ星の進化の最終段階の姿です。IC 418の中心にある星は、数千年前までは赤色巨星でした。その後、星の外層のガスがゆっくりと放出して星雲を形成し、現在は直径約0.1光年まで広がっています。周囲の星雲は、中心の星からの紫外線を受けて輝いています。
星雲にはスピログラフで描いた図形のような構造がみられますが、なぜそのような構造が生じたのかは分かっていません。
Image Credit: NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA);
Acknowledgment: Dr. Raghvendra Sahai (JPL) and Dr. Arsen R. Hajian (USNO)
https://hubblesite.org/contents/media/images/2000/28/990-Image.html