木星の衛星ガニメデにある比較的新しいクレーター

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ガリレオがとらえた、木星の衛星ガニメデの北極付近です。溝状の地形の上に、比較的新しいクレーターが2つ映っています。北側(画面上)のクレーターは直径38kmで、中央丘があります。南側のクレーターは直径32kmで、クレーターの外側に噴出物が堆積しています。

これら2つのクレーターの周囲には、クレーター形成時に放出された物質が周辺に落下した際にできた小さなクレーターが数多く見られます。そのことから、クレーターができたのは溝状地形の形成よりも後だったことがわかります。

画像は1997年4月5日に撮影されました。撮影時、ガリレオ探査機はガニメデから1万7531kmの距離に位置していました。なお、ガニメデの半径は2631.2kmあり、木星の衛星の中で最大であるだけでなく、太陽系全体でみても衛星としては最大の天体です。

Image Credit: NASA/JPL/Brown University

(参照)Planetary Photojournal