ソーラー・オービター、3月26日に太陽最接近へ

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の太陽観測衛星ソーラー・オービターが、2022年3月26日に太陽へ最接近します。この映像は、太陽に近づきつつある2022年1月1日から3月2日にソーラー・オービターが撮影した画像を動画にしたものです。その間、ソーラー・オービターは太陽から約1億5000万km離れた地球軌道近くから、そのほぼ半分の距離まで近づきました。

画像は極端紫外線撮像装置(EUI)を使い、波長17ナノメートルの紫外線で撮影したものです。太陽の上層大気であるコロナが映し出されています。映像の最後にあるのは、3月2日に発生した太陽フレアのクローズアップ。太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられており、Xが最も規模の大きなフレアです。3月2日のフレアは上から2段階目のMクラスのフレアでした。

ソーラー・オービターは3月7日現在、太陽から約7500万kmの距離にあります。3月14日には水星軌道を通過し、4月6日までは水星軌道の内側にいることになります。その間の26日に太陽に最接近。太陽〜地球間の0.3倍ほどの距離まで太陽に近づきます。

Movie Credit: Solar Orbiter/EUI Team/ESA & NASA

(参照)ESA