ドーン探査機がとらえた準惑星ケレスの南極地域 | アストロピクス

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ドーン探査機がとらえた準惑星ケレスの南極地域

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機ドーンが、小惑星帯にある準惑星ケレス(セレス)をとらえたものです。ケレスの南半球の一角が映っています。

映っている場所は南緯85.6度と南極に近く、太陽光が低い位置から当たっているため長い影ができています。画像が撮影されたときには、太陽は赤道から4度ほど北にありました。ケレスの「1日」は9時間ほどですが、もしこの場所に立ったとしたら1日中、太陽が空高くまで昇ることはありません。

ケレスは半径が476.2kmあり、小惑星帯の中で最大の天体です。2007年に打ち上げられたドーン探査機は、小惑星ベスタの観測を経て2015年3月にケレスに到着し、2018年10月まで観測を続けました。この画像は、到着した年の12月10日に撮影されました。撮影時、ドーン探査機はケレスから385kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA

(参照)Planetary Photojournal