イラン中央部にあるカビール砂漠を、ISS(国際宇宙ステーション)からとらえた写真です。カビール砂漠には土や植物がほとんどないため、地質構造がはっきり見えています。
写真に見られる曲線的な模様は、多くの薄い岩の層が緩やかに褶曲してできたものです。その後、風や水によって侵食され、多くの層が露出しただけでなく、褶曲の形も見えるようになりました。スライスしたタマネギの断面を見ているようなものです。
写真中央やや左にある暗い部分は湖です。侵食されやすいS字形の岩の層の窪みに水が溜まっています。
この写真は2014年2月14日、ISSに滞在中の宇宙飛行士によって撮影されました。
Image Credit: NASA’s Earth Observatory