この画像は、イランのマハルー湖を、ヨーロッパの地球観測衛星コペルニクス・センチネル2がとらえたものです。マハルー湖は、イラン南西部の都市シラーズの南東約27km、標高約1400mの地にあります。画像左上に見えているのがシラーズの街です。
マハルー湖は砂漠にあって年間降水量より蒸発量の方が多いため、湖底は歳月とともに塩に覆われてきました。塩分濃度の上昇により、特定の藻類が繁茂するようになりました。水中にはピンクやオレンジ、赤などのさまざまな色の生物が含まれており、湖を色鮮やかにしています。
湖の水位は、夏に下がり冬に上がります。画像は2019年6月に撮影されたもので、湖がオレンジ色に見えています。これは湖が非常に浅いけれどもまだいくばくかの水があることを示しているとのことです。湖のほとりには、周辺の山から流れてきた塩が堆積して白く見えています。
画像は2021年9月17日にESA(ヨーロッパ宇宙機関)から公開されました。
Image Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2019), processed by ESA, CC BY-SA 3.0 IGO
(参照)ESA