2億5000万年後の超大陸では哺乳類は絶滅する!?

イギリスのブリストル大学などの研究チームは、2億5000万年後に超大陸パンゲア・ウルティマが形成された際の気候をスーパーコンピューターで計算し、人類を含む哺乳類が絶滅する可能性があるとする研究を発表しました。

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大陸の大部分が40〜70℃に!?

2億5000万年後に出現する超大陸パンゲア・ウルティマの地図に、最も温かい月の平均気温分布を重ねた図
2億5000万年後に出現する超大陸パンゲア・ウルティマの地図に、最も温かい月の平均気温分布を重ねた図

地球の表面は「プレート」と呼ばれる岩板で覆われています。プレートは複数あり、それぞれ少しずつ動いています。そのためプレートに載っている大陸も移動し、これまでも大陸は離合集散を繰り返してきました。2億5000万年後には地球上の大陸が集まった超大陸パンゲア・ウルティマが形成されると考えられています。

研究チームは気候モデルを用いて、超大陸パンゲア・ウルティマでの気温や風、雨、湿度の傾向をシミュレーション。二酸化炭素レベルを推定するためプレートの動きや海洋化学、海洋生物学のモデルを使い、二酸化炭素の吸収と排出を計算しました。

研究によると、超大陸が形成された地球では火山噴火も頻発し、二酸化炭素レベルは現在の2倍となる可能性があり、太陽も明るさを増すと予想されます。さらに超大陸は熱帯地方に位置することになります。そのため大陸の大部分は40〜70℃になる可能性があるとのことです。

長期間に及ぶ過度の高温に哺乳類は適応できず、また食料(えさ)や水の供給も絶たれると見られ、2億5000万年後に形成される超大陸で哺乳類が生息できるのは、8〜16%ほどの地域しかないことを研究は示しています。

Image Credit: University of Bristol

(参照)University of Bristol