火星ヘリが撮影した火星表面の3D(アナグリフ)画像

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」がとらえた火星表面の画像です。2021年9月4日、インジェニュイティが13回目の飛行を行った際に撮影した画像を、3D画像(アナグリフ画像)にしたものです。5m離れた別々のところから撮影した2枚の写真をアナグリフ画像に加工して作成されました。いわゆる「赤青メガネ」を使うと立体的に見えます。

13回目の飛行でインジェニュイティは、「South Seítah」と名付けられた地域への偵察飛行を行いました。その際に、従来よりも低い高度8mからカラー画像を取得しました。

画像に映っているのは、火星探査車(ローバー)「パーサヴィアランス」のチームが「Faillefeu」と名付けた地域です。画像上部には、幅900m以上の稜線の一部が見えています。一方で画像下部にはSouth Seítah地域によく見られる砂紋が映っています。

こちらは同じ地域を映した通常の画像です。

Image Credite: NASA/JPL-Caltech

(参照)NASA