この画像は、アンドロメダ座の渦巻銀河NGC 891を、アメリカ、キットピーク国立天文台の口径4mメイヨール望遠鏡で撮影したものです。NGC 891の銀河円盤が地球に対してほぼ真横を向いているため、細長く見えています。このように銀河円盤を真横に向けた銀河は「エッジオン銀河」と呼ばれます。暗い塵が直線的に伸びているのも映っています。
恒星風や超新星爆発などによって銀河円盤から周囲にガスが放出され、やがてガスが凝縮して円盤に戻ってくるという、銀河規模の噴水のような現象が起きているとするモデルがあります。NGC 891のようなエッジオン銀河は、そのような現象を調べるのに適しています。
画像にはNGC 891だけでなく、銀河系内にある前景の星や、背景にある遠方の銀河など、多くの天体が映り込んでいます。
Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA
Acknowledgements: PI: M T. Patterson (New Mexico State University)
Image processing: Travis Rector (University of Alaska Anchorage), Mahdi Zamani & Davide de Martin
(参照)NOIRLab