天の川の銀河中心付近、惑星、星々、輝くガス雲、そして彗星までが映るこの写真は、南米チリのアタカマ砂漠にあるESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台の正面玄関付近で撮影されたものです。
地平線近くの中央付近には、ぼんやりとした緑色の天体が浮かんでいます。これは252P/LINEAR彗星です。この彗星は2016年4月、地球から530万kmほどのところをかすめるように通過していきました。
彗星の右の方の地平線付近には、ピンク色の天体が見えています。これは約5000光年の距離にある、いて座の干潟星雲(M8)です。その上の方には、さそり座の星々とともに、土星や火星が映っています。
画像は2021年7月19日にリリースされたESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。
Image Credit: ESO/P. Horálek
(参照)ESO