この画像に映っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが捉えた、木星の北半球の大気のようすです。木星の「ジェットN6」と呼ばれるジェット気流内にある円形の模様とそれを取り囲む渦巻く雲が映し出されています。
画像が撮影された当時、ジュノー探査機は53日間で木星を1周する軌道をまわっていました。この画像は2019年2月12日、ジュノー探査機が18回目の木星最接近を行った際に撮影されたものです。
ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。
この画像は市民科学者のKevin M. Gill氏が、ジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の北緯約55度の上空、雲頂から約1万3000kmのところに位置していました。
Image Credit: Enhanced image by Kevin M. Gill (CC-BY) based on images provided courtesy of NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS.