画像は楕円銀河ケンタウルス座A(NGC 5128)を、スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線で撮影したものです。ケンタウルス座Aは地球から約1100万光年の距離にあり、最も明るい電波源の1つとして知られています。中心には超巨大ブラックホールが存在すると考えられています。
画像には赤みを帯びた平行四辺形に見える構造が映っています。これはかつて飲み込まれた渦巻銀河の円盤の残骸と見られています。渦巻銀河が楕円銀河に飲み込まれる過程でねじれたり歪んだりするというモデルで説明できるとのことです。歪んだ円盤を私たちから見たときに、平行四辺形に見えているというわけです。このような銀河の合体は、楕円銀河の形成や成長のメカニズムだと考えられています。
画像は2004年6月にリリースされました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/J. Keene (SSC/Caltech)