「はやぶさ2」の次の訪問天体は小惑星イトカワに似ている!?

左は北海道大学1.6mピリカ望遠鏡、右は小惑星のタイプと偏光特性を比較したもの。小惑星2001CC21は、小惑星イトカワと同じS型の偏光特性を持っていました。観測は北海道大学1.6mピリカ望遠鏡、広島大学1.5mかなた望遠鏡、スペイン・カナリア諸島2.56m北欧光学望遠鏡を用いて2023年1月〜3月にかけて行われました。画像は北海道大学のプレスリリースより。
左は北海道大学1.6mピリカ望遠鏡、右は小惑星のタイプと偏光特性を比較したもの。小惑星2001CC21は、小惑星イトカワと同じS型の偏光特性を持っていました。観測は北海道大学1.6mピリカ望遠鏡、広島大学1.5mかなた望遠鏡、スペイン・カナリア諸島2.56m北欧光学望遠鏡を用いて2023年1月〜3月にかけて行われました。画像は北海道大学のプレスリリースより。

2020年12月に小惑星リュウグウのサンプルを届けた「はやぶさ2」は現在、「はやぶさ2拡張ミッション」として小惑星1998KY26に向かっています。「はやぶさ2」は、その途中の2026年7月に小惑星2001CC21へ接近する予定です。北海道大学大学院の髙木聖子氏らの国際研究グループは北海道大学1.6mピリカ望遠鏡などを使い、小惑星2001CC21を偏光観測しました。偏光観測は、天体表面のさまざまな情報を得ることができます。

観測の結果、2001CC21が岩石質の物質を主成分とするS型小惑星で、幾何アルベドが0.23、大きさは500mほどと推定されることがわかったとのことです。探査機「はやぶさ(初号機)」が探査した小惑星イトカワはS型で大きさが535×294×209mでした。今回の観測により、2001CC21の組成や大きさは、イトカワと似ていることが明らかになりました。【1分で読む宇宙ニュース】

(参照)北海道大学