緑色の星はなぜ無いのか?

恒星は表面温度によって色が変わります。低温の星は赤く見え、温度が高くなるにつれてオレンジ、黄、白、青と変化していきます。

星の光は、さまざまな色の光が混ざったものです。たとえば太陽光をプリズムに通すと、赤やオレンジ、黄、緑、青など、虹のように色が分かれます。この色の違いは波長の違いによるものです。波長の長い光は赤っぽく、短い光は青っぽく見えます。つまり赤い光よりも黄や緑の光の方が波長が短く、青い光はさらに波長が短いのです。

ただ、星が高温になるにつれて変化していく色は、虹の色の並びとは異なっています。高温になるにつれて波長が短くなるのなら、黄と青の間に緑色の星があっても良さそうです。しかし星の場合、黄と青の間の温度の星は緑ではなく白っぽい色になります。冒頭の動画では、なぜそうなるのかが示されています。

曲線のグラフは、ある温度の時のそれぞれの色の強さを示しています。温度が低いとき、グラフのピークは赤い(波長の長い)方に寄っています。逆に温度が高いときにはグラフのピークが青い(波長の短い)方に寄っています。私たちの目で捉えることができる可視光(visible)の範囲で見ると、低温の星では青や緑と比べて赤い光を多く発しているので赤く見え、高温の星では赤や緑と比べて青い光を多く発しているので青く見えることになります。

しかしピークが緑の波長付近にある場合、星からは緑とともに青や赤の光も同じくらい放射されています。そのためそれらの色が混じり合い、黄色と青の間の温度の星は緑ではなく白く見えるのです。

この動画はスタンフォード大学のPhD candidate、Ben Bartlett氏(Twitterアカウント:@bencbartlett)によって作成されました。