ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡、太陽系天体の観測へ向け高速移動する天体を追跡する最初のテストを完了 | アストロピクス

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ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡、太陽系天体の観測へ向け高速移動する天体を追跡する最初のテストを完了

2022年夏の科学運用のスタートへ向け、科学装置の試運転の最終段階に入っているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。ウェッブ望遠鏡では遠くの星や銀河だけでなく、太陽系の惑星やその衛星、小惑星、彗星なども観測される予定です。

そういった太陽系の天体は、銀河など遠方の天体を背景に速く動きます。ウェッブ望遠鏡で画像やスペクトルを得るためには、それらの天体をロックして精度よく追跡する必要があります。ウェッブ・チームのブログ(2022年5月19日付)によれば、そのような動いている天体を追跡する最初のテストを完了したとのことです。

今後、さまざまな速度で移動する天体を利用してテストを行い、太陽系内の天体を観測できることを確認していくことになります。最初の1年間では、ウェッブ望遠鏡の観測時間の7%が太陽系内の天体にあてられています。

Image Credit: NASA GSFC/CIL/Adriana Manrique Gutierrez

(参照)James Webb Space Telescope - NASA Blogs