ボイジャー2号がとらえた木星の衛星イオの噴煙

NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査機ボイジャー2号は、45年前の今日、1979年7月9日に木星へ最接近しました。画像は、木星への最接近の日にボイジャー2号が撮影した衛星イオです。イオまで120万kmの距離から撮影されました。

イオの縁の部分に、火山から噴き出した高さ約100kmの噴煙が2つ見えています。これらの噴煙は、1979年3月に先行して木星に最接近したボイジャー1号でも確認されていたものです。少なくとも4か月にわたり噴火していたとみられます。

イオに活火山が存在することは、ボイジャー1号によって発見されました。地球以外の天体で活火山が発見されたのは初めてのことでした。木星や他の衛星の潮汐力により、イオの内部が加熱されて火山活動が起きていると考えられています。

(参考記事)木星の衛星イオ ボイジャー探査機からガリレオ探査機への17年間の表面の変化

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal