彗星のオーロラを初めて発見!

ロゼッタ探査機が撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタのデータから、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で遠紫外線オーロラが発見されました。太陽系の惑星や衛星以外の天体でオーロラが見つかったのは初めてのことです。

核から噴き出したガスや塵が核を取り巻くように存在している領域を「コマ」といいます。地球のオーロラは大気中で発生しますが、彗星のオーロラはこのコマで発生していました。

太陽からは「太陽風」と呼ばれる荷電粒子の流れが吹き出しています。彗星付近の環境で加速された太陽風の中の電子がコマの中の水分子を破壊し、その過程でエネルギーの高い不安定な状態(励起状態)になった水素や酸素の原子が放出されます。その原子が元の安定した状態に戻るときに遠紫外線が放射されオーロラが発生しているのです。

2004年に打ち上げられたロゼッタ探査機は、2014年8月6日にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回する軌道に入り、2016年9月まで2年間にわたり観測を続けました。今回、ロゼッタ探査機に搭載されたさまざまな観測装置のデータを組み合わせることでオーロラの存在が明らかになりました。

Image credit: ESA/Rosetta/NAVCAM

(参照)ESANASA Jet Propulsion Laboratory (JPL)