太陽のようなまだ壮年の恒星は、どれくらいの頻度で惑星を飲み込むのか。それを調べるため、モナシュ大学のFan Liu氏らの研究チームは、同じ分子雲から生まれた「双子星」を調査しました。同じ分子雲から生まれるので、それらの組成は同じはずです。ところが研究チームが91組の連星を調査したところ、約8%のケース(7個)で組成が異なっていました。
これは、一方の星が惑星の物質を飲み込んだことに起因すると見られています。恒星が惑星を丸ごと飲み込んだ可能性がある一方、原始惑星系円盤から大量の物質を飲み込んだ可能性もあるとしています。
「これまでそのようなことは起きないと考えられていましたが、割合は高くないものの実際に発生する可能性があることがわかりました。これは惑星進化論の研究に新たな窓を開くものです」と、共著者のオーストラリア国立大学、Yuan-Sen Ting氏は述べています。【1分で読む宇宙ニュース】
(参照)ASTRO 3D