宇宙の年齢が現在考えられているより2倍ほど長いことを示唆する研究が発表されました。オタワ大学のRajendra Gupta氏は、宇宙年齢は138億歳ではなく267億歳だと推定しています。
Gupta氏は、長い距離を進む際に光子がエネルギーを失うことで赤方偏移が発生するとする理論や、粒子間の相互作用を支配する物理定数である結合定数が時間とともに変化する可能性があるとする仮説などを取り入れて検討し、267億歳という宇宙年齢を導き出しました。
初期宇宙には、宇宙誕生から経過した時間の割に高度に進化した銀河が存在することが、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの観測から知られています。Gupta氏は、宇宙年齢が伸びることで、より実現可能な説明を提供できるとしています。さらにGupta氏は、宇宙の加速膨張の原因となる暗黒エネルギーを表す「宇宙定数」の解釈を修正する必要があると示唆しています。【1分で読む宇宙ニュース】