小惑星ディンキネシュの衛星は接触二重小惑星だった ルーシー探査機の撮影画像から判明 | アストロピクス

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小惑星ディンキネシュの衛星は接触二重小惑星だった ルーシー探査機の撮影画像から判明

木星のトロヤ群小惑星の観測を目指すNASA(アメリカ航空宇宙局)のルーシー探査機が、11月1日に最初の訪問天体である小惑星ディンキネシュに最接近した際、ディンキネシュに衛星があることがわかりました。さらに、その後に送られてきた画像から、その衛星が接触二重小惑星であることが判明しました。2つの塊がくっついたような形をしていたのです。小惑星を周回する接触二重小惑星が観測されたのは初めてです。

画像は、最接近の約6分後に約1630kmの距離から撮影されたものです。最初に公開された画像では、2つの塊が偶然重なって見えていましたが、そこから1500km移動して撮影した冒頭の画像では、衛星が2つの塊からなることが映っていました。

ルーシー探査機は2024年12月に、いったん地球へ戻りそこで2回目のフライバイを行い、その後2025年4月には小惑星帯にある小惑星ドナルド・ジョハンソンに接近します。そして2027年以降に木星のトロヤ群小惑星の観測をスタートします。

(参考記事)「木星のトロヤ群小惑星を目指す探査機ルーシー」「二重小惑星だったディンキネシュ。ルーシー探査機が観測

Image Credit: NASA/Goddard/SwRI/Johns Hopkins APL

(参照)NASA