ハッブル宇宙望遠鏡、5週間ぶりに科学運用を再開 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡、5週間ぶりに科学運用を再開

ハッブル宇宙望遠鏡は2021年6月13日、望遠鏡に搭載されている科学機器を制御したり調整したりするためのペイロードコンピューターが停止し、観測できない状況になっていました。1か月以上にわたる復旧作業の末、7月17日にハッブル宇宙望遠鏡の科学運用が再開されることになりました。

当初はメモリモジュールの劣化が原因と見られていましたが、調査の結果、不具合の原因は、ペイロードコンピューターを含む「SI C&DHユニット」の電源制御ユニット(PCU)である可能性が高いと判断されました。PCUは、ペイロードコンピューターのハードウェアに安定した電圧を供給します。

地上からのコマンドでPCUをリセットすることができなかったため、最終的にペイロードコンピューターを含む「SI C&DHユニット」がバックアップへ切り替えられました。その結果、通常モードに復旧したとのことです。

Image Credit: STScI and NASA

(参照)NASA