インド洋の島国モルディブの首都周辺を地球観測衛星が捉えた | アストロピクス

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インド洋の島国モルディブの首都周辺を地球観測衛星が捉えた

インド洋にある島国、モルディブの首都マレ周辺を、ヨーロッパの地球観測衛星コペルニクス・センチネル2が撮影した画像です。

モルディブはおよそ1200の島々が、9万平方kmの海に点在しています。マレ島は北マレ環礁の南端に位置し、この画像では中央付近に写っています。マレ島の右には空港島であるフルレ島、その北東には人工島のフルマレ島が見えています。

こちらはマレ島周辺のクローズアップです。マレ島は、ところどころに緑が見えますが、土地のほとんどが建物で埋め尽くされているのがわかります。人口20万人以上のマレは、世界でも有数の人口密度の高い都市になっています。

モルディブは国土の80%以上が海抜1m以下で、海面上昇の影響を受けやすい国です。衛星データによると、過去25年間で地球の海は平均して年に3mm、海水面が上昇しています。海水温の上昇、氷河の融解や氷床の消失などによる海水面の上昇は、モルディブのように標高の低い島々にとっては深刻な脅威になっています。

Image Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2019), processed by ESA, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA