木星と氷衛星の探査を目指すJUICE、打ち上げ成功!

木星氷衛星探査計画JUICE(JUpiter ICy moons Explorer)が、2023年4月14日21時14分(日本時間)に、フランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターからアリアン5ロケットで打ち上げられました。ロケットからの分離に続き、22時04分には探査機からの信号の受信も確認、22時33分には太陽電池アレイも展開されました。今後は2週間半にわたり、レーダーアンテナや磁力計ブームなどさまざまな機器の展開を行います。

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ミッション終了までの主な予定

Image Credit: spacecraft: ESA/ATG medialab; Jupiter: NASA/ESA/J. Nichols (University of Leicester); Ganymede: NASA/JPL; Io: NASA/JPL/University of Arizona; Callisto and Europa: NASA/JPL/DLR
Image Credit: spacecraft: ESA/ATG medialab; Jupiter: NASA/ESA/J. Nichols (University of Leicester); Ganymede: NASA/JPL; Io: NASA/JPL/University of Arizona; Callisto and Europa: NASA/JPL/DLR

JUICEは木星とその氷衛星を調べる探査計画で、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)が主導、日本やアメリカ、イスラエルが参加します。JUICEは地球や金星などでフライバイを行いながら、8年かけて2031年に木星系へ到達しています。ミッション終了までの今後の主な予定は次の通りです。

2024年8月 地球-月系フライバイ
2025年8月 金星フライバイ
2026年9月 地球フライバイ
2029年1月 地球フライバイ
2031年7月 木星系へ到達
2034年12月 ガニメデ周回軌道へ
2035年9月 ミッション終了

木星系に到達後、JUICEはエウロパ、ガニメデ、カリストでフライバイしつつ観測を行います。最終的にはガニメデの周回軌道に入ります。それらの衛星には地下に海があると考えられており、地下海の環境や、生命が存在しうるのかどうかを探ることがJUICEの目的の1つです。また木星の大気組成やその運動、木星の磁場、周辺のプラズマ環境、木星とガリレオ衛星との相互作用なども調べることになっています。

詳細は👉木星氷衛星探査計画「JUICE」 打ち上げ後の予定は? 何を探査する?

Main Image Credit: ESA - M. Pédoussaut

(参照)ESA