ミーアキャットが映し出した楕円銀河IC 4296の電波ジェット | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ミーアキャットが映し出した楕円銀河IC 4296の電波ジェット

この画像は、南アフリカにあるミーアキャット(MeerKAT)望遠鏡の電波画像(赤)を、SuperCOSMOS Sky Surveyの可視光画像に重ねたものです。巨大な楕円銀河IC 4296からの1対の電波ジェットが映し出されています。可視光画像にはIC 4296の他にも多くの銀河や、前景にある天の川銀河の星も映っています。画像は2021年6月17日に公開されました。

IC 4296の中心には、太陽の10億倍の質量の超巨大ブラックホールが存在しています。このブラックホールに物質が落下してエネルギーが放出され、反対向きに噴出する電波ジェットが発生しています。ミーアキャット望遠鏡によりジェットが詳細に映し出されており、左側に伸びているジェットの先端のローブは、銀河間ガスに阻まれて煙の輪のようになっています。

Credit: SARAO, SSS, S. Dagnello and W. Cotton (NRAO/AUI/NSF). Adapted from J. Condon et al., “Threads, Ribbons, and Rings in the Radio Galaxy IC 4296” (The Astrophysical Journal, in press).

(参照)SARAO