活発な火山活動がある木星の衛星イオ

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ガリレオが撮影した木星の衛星イオの画像です。1999年7月3日に撮影されました。

イオでは現在も火山活動が活発で、この画像にも多くの火山が映っています。木星の潮汐力の影響などでイオの内部が加熱され、火山活動が起きていると考えられています。

木星には79個の衛星が見つかっています。その中でも、17世紀にガリレオ・ガリレイが発見したイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという4つの大きな衛星は「ガリレオ衛星」と呼ばれています。ガリレオ衛星のうち、イオは最も内側(木星の近く)を公転しています。イオは地球の月よりもやや大きく、木星の衛星の中ではガニメデ、カリストに次いで3番目に大きな衛星です。

この画像は近赤外線、緑、紫のフィルターを使って撮影された画像を合成したもので、私たちの目で見える状態に近い色になっています。ガリレオ探査機のほぼ真後ろから太陽がイオを照らしています。そのため地形の陰影はあまり見られません。

Image Credit: NASA/JPL/University of Arizona

(参照)Planetary Photojournal