ドーン探査機がとらえた準惑星ケレス | アストロピクス

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ドーン探査機がとらえた準惑星ケレス

NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機ドーンがとらえた準惑星ケレス(セレス)の画像です。

ケレスは半径が476.2kmあり、火星軌道と木星軌道の間にある小惑星帯の中で最大の天体です。1801年に小惑星帯で初めて発見された天体で、長年にわたり小惑星帯で最大の“小惑星”と呼ばれてきました。2006年に準惑星の分類が設定されたとき、ケレスは冥王星、エリスとともに準惑星に分類されました。

2007年に打ち上げられたドーン探査機は、小惑星帯の小惑星ベスタの観測を経て、2015年にケレスの周回軌道に入り、2018年まで観測を続けました。冒頭の画像は、2017年2月11日に撮影されたものです。

ケレスの右側の縁のところにみえる盛り上がりは、高さ4kmのアフナ山です。画像左下に、中央に明るい点のあるオッカトル・クレーターがあります。明るい点はほとんどが炭酸ナトリウムの堆積物からなることが判明しています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA

(参照)Planetary Photojournal