新型有人宇宙船クルー・ドラゴン、国際宇宙ステーションにドッキング!

ファルコン9の打ち上げ。Image Credit: NASA/Kim Shiflett

アメリカの有人宇宙開発にとって歴史的な日となりました。

2020年5月31日午前4時22分(日本時間)、スペースX社の新型宇宙船クルー・ドラゴンがISS(国際宇宙ステーション)に向けて、ケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げられました(上の写真)。クルー・ドラゴンにはNASAのダグラス・ハーリー飛行士、ロバート・ベンケン飛行士の2人が搭乗していました。

2011年にスペースシャトルが引退して以来、ISSへ人が往還できるのはロシアのソユーズ宇宙船だけでした。アメリカは9年ぶりに、自国のロケットと宇宙船でISSへの有人飛行を行ったのです。なおハーリー飛行士は、2011年のスペースシャトルの最終飛行でアトランティス号に搭乗した宇宙飛行士です。

ISSに近づくクルー・ドラゴン。Image Credit: NASA TV

クルー・ドラゴンは打ち上げから約12分後にファルコン9の第2段から分離されました。5月31日午後11時16分にISS(国際宇宙ステーション)とドッキング。6月1日午前2時2分に、クルー・ドラゴンとISSの間のハッチが開かれ、ハーリー飛行士とベンケン飛行士の2人はISSへ乗り込みました。

クルー・ドラゴンから見たISS。

クルー・ドラゴンがISSにドッキングした瞬間をとらえた映像のツイートです。

ISSの構成。Image Credit: NASA

クルー・ドラゴンは、ISSの「ハーモニー(第2結合部)」にドッキングしました。ハーモニーは、先日、日本の「こうのとり」9号機(HTV-9)がドッキングしたモジュールです。また日本実験棟「きぼう」もハーモニーに結合されています。

こちらの映像では、ドッキングから2人の飛行士がISSに乗り込んだ後までの映像を見ることができます。

無人のクルー・ドラゴンによる飛行試験「デモ1」が2019年3月に成功し、「デモ2」と呼ばれる今回の飛行は宇宙船やロケット、運用能力など、輸送システム全体を検証するための最終飛行試験でした。

8月末からクルー・ドラゴンの運用飛行が予定されています。8月末の第1回目の運用飛行には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の野口聡一飛行士が搭乗予定です。

https://www.nasa.gov/image-feature/demo-2-launch-setting-forth-on-a-historic-journey

https://blogs.nasa.gov/spacestation/2020/05/31/commercial-crew-astronauts-join-expedition-63/

https://www.nasa.gov/feature/visiting-vehicle-launches-arrivals-and-departures

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