木星表面の「ゾーン」と「ベルト」でうねり渦巻く雲 | アストロピクス

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木星表面の「ゾーン」と「ベルト」でうねり渦巻く雲

木星表面には、白っぽく明るい「ゾーン(帯)」と、褐色の暗い「ベルト(縞)」が、赤道に平行するように走っています。この画像は、ジュノー探査機が木星の南半球にあるゾーンとベルトをとらえたものです。白っぽい雲や褐色の雲が、うねったり渦巻いたりしています。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーは、53日間で木星を1周する軌道をまわっています。木星に最も近づくときは雲頂から5000kmほど、遠ざかるときは800万kmほどになります。上の画像は、ジュノーが10回目の最接近を行なった2017年12月16日に得られたものです。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は“市民科学者”の一人、Kevin M. Gill氏がジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は南緯27.9度、雲頂から1万3604kmの距離のところに位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin M. Gill

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA21974