あえてピンぼけ画像を撮影。系外惑星観測衛星ケオプスの初画像。

この画像は、2019年12月18日に打ち上げられたESAの太陽系外惑星観測衛星ケオプス(Cheops)が撮影した最初の画像です。2020年1月29日に望遠鏡のカバーを開けたのち、軌道上での試運転の一環として撮影されました。

ケオプスは、トランジット法という方法で系外惑星を観測します。これは恒星の手前を惑星が通過したときに、恒星の明るさがどのように変化するのかを検出する方法です。ケオプスは未知の系外惑星を探すのではなく、すでに系外惑星を持っていることが知られている星を観測します。惑星のサイズを精密に測定し、別の方法で得られているその惑星の質量の測定値と組み合わせることで密度を割り出します。そこから惑星の組成や構造を探るための手がかりを得ようとしています。

冒頭の画像で中央に映っているのは、かに座の方向、150光年の距離にあるHD 70843という黄白色の星です。画像を見て、ぼやけた印象を持たれるかもしれません。それもそのはずで、実は意図的に焦点をぼかして撮影されているのです。星からの光を検出器(CCD:電荷結合素子)の多くのピクセルに広げることで測定精度を上げ、星の光のわずかな変化をとらえることを可能にしているとのこと。

今後数週間にわたってテストが続けられ、科学的な観測は4月上旬から開始される予定です。

Image Credit: ESA/Airbus/CHEOPS Mission Consortium

観測を行うケオプスの想像図。

Image Credit: ESA / ATG medialab

http://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Cheops/A_perfect_blur_First_image_by_exoplanet_watcher_Cheops

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