スイングバイを終えたベピコロンボが去り際にとらえた地球と月 | アストロピクス

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スイングバイを終えたベピコロンボが去り際にとらえた地球と月

日欧共同の水星探査機ベピコロンボは、4月10日(日本時間、以下同じ)に地球スイングバイを実施しました。画像は最接近後、ベピコロンボが地球から遠ざる際に撮影されたものです。三日月形の地球が映っています。4月11日23時24分に、54万400kmの距離から撮影されました。11日2時13分から22時19分の間に撮影された一連の画像をつなげた動画をこちらで見ることができます。 

この画像には、月も映っています。右側に見える太陽電池アレイの左上端の左上側にある小さくかすかな白い点が月です。

ベピコロンボは、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の水星磁気圏探査機「みお」(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)と、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の水星表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)という2機のオービターで水星の観測を行おうというミッションです。

2018年10月に打ち上げられたベピコロンボは、2025年後半の水星到着に向けて旅を続けています。その間、ベピコロンボは、地球と金星、水星で合計9回のスイングバイを行います。今回の地球スイングバイは、その1回目のものでした。今後、金星で2回、水星で6回のスイングバイを行います。次の金星でのスイングバイは、2020年10月に予定されています。

Image Credit: ESA/BepiColombo/MTM, CC BY-SA 3.0 IGO

http://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2020/04/BepiColombo_bids_farewell_to_Earth_and_the_Moon