太陽を横切る航空機のシルエット

国立天文台太陽観測科学プロジェクト(@naoj_taiyo)がツイートしたこの画像が反響を呼んでいます。

ツイートによると画像は2022年11月22日に撮影されたもので、太陽の前を航空自衛隊のT-4練習機が横切りシルエットとなって見えています。さらに2人のパイロットのシルエットも確認可能。これほどきれいに映ったのは珍しいとのことです。

この画像は、中心波長6563オングストロームのHα線という赤い光からプラスマイナスに少し(0.5オングストロームずつ)ずれた波長で撮影した2枚の画像を合成したものです。航空機が映っていたのは一方の画像のみだったため、シルエットが真っ暗ではなく太陽表面が透けているように見えています。

画像は国立天文台三鷹キャンパスにある太陽フレア望遠鏡で撮影されました。1990年から観測を開始した太陽フレア望遠鏡は、現在は3本の望遠鏡で太陽の光球や彩層、磁場などの観測を行っています。

Image Credit: 国立天文台

(参照)国立天文台 太陽観測科学プロジェクト | Solar Sci. Observatory, NAOJ(ツイート)Hα線全面観測