宇宙飛行士2人を乗せたクルー・ドラゴン、メキシコ湾に着水し無事帰還 | アストロピクス

宇宙飛行士2人を乗せたクルー・ドラゴン、メキシコ湾に着水し無事帰還

2020年8月3日午前3時48分(日本時間、以下同)、ロバート・ベンケン飛行士、ダグラス・ハーリー飛行士の2人を乗せたクルー・ドラゴンが、アメリカ、フロリダ州ペンサコラ沖のメキシコ湾に無事着水しました。

ベンケン飛行士とハーリー飛行士の2人を乗せたクルー・ドラゴンは、2020年5月末にISS(国際宇宙ステーション)に向けて打ち上げられました。軌道上に到達後、2人は自分たちが搭乗したクルー・ドラゴンを「エンデバー」と名付けました。これはベンケン飛行士とハーリー飛行士がそれぞれ搭乗した最初のスペースシャトル、エンデバー号に敬意を表してつけた名前です。打ち上げから約19時間後に、クルー・ドラゴンはISSにドッキングしました。

ベンケン飛行士とハーリー飛行士はおよそ2か月間にわたりISSに滞在したのち、8月2日8時35分にISSを離れて地球への帰還の途につき、翌3日午前3時48分に着水したのです。アメリカ 人宇宙飛行士が海に着水して帰還したのは、1975年7月にアポロ・ソユーズテスト計画終了時以来のことでした。

打ち上げから帰還までの「デモ2(Demo-2)」と呼ばれる今回の飛行は、宇宙船やロケット、運用能力など、輸送システム全体を検証するための最終飛行試験でした。クルー・ドラゴンは今後運用段階に入り、その1号機の飛行では日本人宇宙飛行士の野口聡一さんも搭乗することになっています。

Image Credit: NASA/Bill Ingalls

(参照)NASANASA blogs