ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 4237。かみのけ座の方向、6000万光年の距離にあります。
NGC 4237は「flocculent spiral galaxy」と呼ばれる渦巻銀河の1つです。「flocculent」は「綿状の」「羊毛の」などの意味の言葉で、「flocculent spiral galaxy」とは、それぞれの渦状腕が、はっきり区別しやすいものではなく、斑状で不連続になっているような銀河です。
NGC 4237を研究している天文学者は、銀河のバルジ(中央部の明るい部分)に関心を持っています。バルジの研究を通して、渦巻銀河がどのように進化したのか、また銀河中心にある超大質量ブラックホールについて研究しようというのです。銀河中心のブラックホールの質量は、バルジの質量と関係しているとみられています。
画像は2020年3月16日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, P. Erwin et al.