広大な星形成領域 大マゼラン銀河の「タランチュラ星雲」周辺 | アストロピクス

広大な星形成領域 大マゼラン銀河の「タランチュラ星雲」周辺

この画像は、大マゼラン銀河にあるタランチュラ星雲の周辺をとらえたものです。ESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台のMPG/ESO 2.2m望遠鏡に設置された広視野撮像器(WFI:Wide Field Imager)で撮影されました。大マゼラン銀河は天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)で、約16万光年の距離にあります。

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1000光年もの広がりをもつ広大な星雲

画像の上側に見えているのがタランチュラ星雲です。タランチュラ星雲は1000光年もの広がりをもつ広大な星形成領域で、仮に天の川銀河にあるオリオン星雲と同じ距離(約1500光年)においたとしたら空の4分の一をおおってしまうほどだとのことです。

星雲の中心部には「NGC 2070」という若い巨大星団が存在します。その中心にある星団「RMC136(R136)」には、質量が太陽の100倍以上もある重い星がいくつか含まれています。

タランチュラ星雲の左側には「NGC 2100」として知られる若い星団も見えています。

画像は2006年12月にESOから公開されました。

(参考)「タランチュラ星雲」関連記事一覧

Image Credit: ESO/R. Fosbury (ST-ECF)

(参照)ESO