木星の間接照明に照らされた衛星イオ ジュノー探査機が撮影 | アストロピクス

木星の間接照明に照らされた衛星イオ ジュノー探査機が撮影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のジュノー探査機がとらえた木星の衛星イオです。2023年12月30日、ジュノー探査機がイオに約1500kmまで接近した際に撮影しました。

イオは太陽系で最も火山活動が活発な天体で、表面には多くの活火山が存在しています。木星などの潮汐力でイオの内部が加熱され、火山活動が発生していると考えられています。

画像に映るイオには右から太陽光が当たり、左側は陰になっています。ただ陰の部分に、木星で反射された太陽光が、間接照明のようにイオに当たることで表面が見えています。地球から月を見たときでも、太陽光が当たっていない月面の領域が地球の反射光によってうっすらと明るく見えることがあります。そのような現象は「地球照」と呼ばれます。画像に映るイオは、いわば「木星照」によって陰の部分の表面がが見えているのです。

(参考)ジュノー探査機がとらえた木星の衛星イオの北極地域

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2025年10月の「NASA Science Calendar Image of the Month」

この画像は2025年10月の「NASA Science Calendar Image of the Month(NASAの今月の科学カレンダー画像)」としても紹介されています。以下のリンク先のNASAのウェブページでは、PCのデスクトップやモバイル端末向けに、さまざまなサイズの壁紙画像が用意されています。興味がある方はダウンロードしてみてください。

October 2025 - NASA Science

Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS Image processing by Emma Wälimäki © CC BY

(参照)NASA