ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団ESO 591-12

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団ESO 591-12(パロマー8)です。星団を構成する多くの星々がとらえられています。赤い星や青い星が散在していますが、赤い星は低温、青い星は高温の星です。

球状星団は、数万から数百万個の星が重力によって球状に集まった星団です。天の川銀河には160個ほどの球状星団が知られています。

ESO 591-12は、これまでハッブル望遠鏡で観測されたことがありませんでした。この画像の元になったデータは、同じようにハッブル望遠鏡が観測したことのない天の川銀河の34個の球状星団を対象とした観測プログラム「Hubble Missing Globular Clusters Survey」の一環で取得されました。この観測プログラムは、天の川銀河のすべての球状星団の年齢や距離を観測し、銀河のバルジ、またはハローにある未探索の星団の基本的な特性を調査することが目的です。

画像は2025年7月3日に、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで公開されました。

(参考)「球状星団」アストロピクス記事一覧

Image Credit: NASA, ESA, and D. Massari (INAF — Osservatorio di Astrofisica e Scienza dello Spazio); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA