
この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の小惑星探査機ドーンがとらえたもので、小惑星帯にある準惑星ケレス(セレス)が映っています。画像は、10年前の今日2015年5月5日から6日にかけて撮影された一連の画像のうちの1枚です。1万3600kmの距離から撮影されました。
小惑星帯は、火星軌道と木星軌道の間にあります。小惑星が数多く存在していますが、半径476.2kmのケレスは小惑星帯で最大の天体です。かつては小惑星帯で「最大の小惑星」といわれていましたが、2006年に冥王星などとともに準惑星に分類されました。
左上側に見えている明るい領域があるクレーターは、直径92kmのオッカトル・クレーターです。明るく見えているのは、ほとんどが炭酸ナトリウムの堆積物です。
2007年に打ち上げられたドーン探査機は、2011年に小惑星ベスタの周回軌道へ入り2012年まで観測しました。その後、ベスタを出発して2015年にケレスの周回軌道へ入り、2018年10月まで観測を続けました。
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Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA