ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団M4の中心部 | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団M4の中心部

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、球状星団M4(メシエ4)の中心部が映っています。M4は、さそり座の方向、地球から5500光年の距離にあります。

球状星団は、数万から数百万の星が重力で球状に集まったものです。天の川銀河には160個ほどの球状星団が知られていますが、M4は地球に最も近い球状星団です。夜空では、さそり座の1等星アンタレスの近くにあります。

10万個以上の星からなるM4には、最大4万個の白色矮星が存在していると予測されています。白色矮星は、太陽程度の質量の恒星が外層のガスを失い、星の中心部の「芯」が残された天体です。時間の経過とともに、より低温になり、より暗くなっていきます。

(参考)「メシエ天体」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble, NASA

(参照)NASA