南米チリ、ジェミニ南望遠鏡と南天の星空

この画像に映っているのは、南米チリ、セロ・パチョン山頂にあるジェミニ南望遠鏡です。空には天の川が流れています。望遠鏡からは、地球の大気による天体の像のゆらぎを補正する(補償光学)ためのレーザー光が空に伸びています。

画像左上側、天の川の中にはケンタウルス座アルファ星・ベータ星や南十字が見えています。南十字の右下側にはカリーナ星雲が赤く映っています。天の川の下には、大マゼラン銀河と小マゼラン銀河がぼんやりと輝いています。これらの2つの銀河は、私たちの天の川銀河を周回する伴銀河(衛星銀河)です。大マゼラン銀河の右、レーザー光のすぐ左には、りゅうこつ座の1等星カノープスが輝いています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年10月9日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab