アンドロメダ銀河の伴銀河「ペガスス座矮小楕円体銀河」 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「ペガスス座矮小楕円体銀河(アンドロメダ座VI)」です。アンドロメダ銀河(M31)には少なくとも13個の伴銀河(衛星銀河)が周回していますが、ペガスス座矮小楕円体銀河はそのうちの一つです。

矮小楕円体銀河は、知られている銀河の中で最も暗く、質量が最も小さな天体です。一般的にガスを含まず、新しい星はほとんどありません。ただわずかに最近の星形成がみられるものもあります。

ペガスス座矮小楕円体銀河には重元素が少なく、また次世代の星を形成するのに必要なガスがほとんどありません。アンドロメダ銀河の重力によってガスが剥ぎ取られてしまったのではないかとみられています。

矮小楕円体銀河がどうやってできるのかについては、銀河同士の衝突によって銀河の一部が分裂したという説や、小さな円盤状の矮小銀河に対する巨大銀河の重力の影響によるという説などがありますが、はっきりしたことはよくわかっていません。

画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2024年8月27日に公開されました。

Image Credit: NASA, ESA, and D. Weisz (University of California – Berkeley); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA