小さく暗い銀河きょしちょう座矮小銀河をハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、「きょしちょう座矮小銀河」が映っています。地球から約300万光年の距離にあるこの銀河は、天の川銀河やアンドロメダ銀河などとともに局所銀河群を構成する銀河の一つです。ハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられた年である1990年に発見されました。

きょしちょう座矮小銀河は「矮小楕円体銀河」に分類されています。ほかの多くの矮小銀河よりも小さく暗い銀河です。塵は少なく、古い恒星が多いためより暗く見えます。

きょしちょう座矮小銀河はまた、局所銀河群の質量中心から約360万光年離れたところにあり、天の川銀河など他の銀河からも遠く離れています。巨大なアンドロメダ銀河との接近遭遇によって約110億年前に弾き飛ばされたのではないかと考えられています。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで、2024年8月23日に公開されました。

Image Credit: NASA, ESA, C. Gallart (Instituto de Astrofisica de Canarias), A. del Pino Molina (Centro de Estudios de Fisica del Cosmos de Aragon), and R. van der Marel (Space Telescope Science Institute); Image Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA