ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタがとらえたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の核。2015年7月8日に152kmの距離から撮影されました。画像の解像度は1ピクセルあたり13m、画像の幅はおよそ13.3kmです。
2015年8月13日の近日点通過(太陽最接近)に向けて、7月はチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の活動が活発になっていった時期でした。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の核は、大きな塊と小さな塊がくっついたような形をしていますが、画像では小さな塊のほうから噴き出すジェットが目立っています。大きな塊がジェットに影を落としているのも映っています。
2004年に打ち上げられたロゼッタ探査機は、10年後の2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回する軌道に入りました。その後、2年にわたり観測を続け、2016年9月30日に核へ着陸してミッションを終了しました。
Image Credit: ESA/Rosetta/Navcam – CC BY-SA IGO 3.0