木星の北半球の高高度に浮かぶもやの帯をジュノー探査機がとらえた

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のジュノー探査機が木星表面をとらえたものです。木星の北半球の「ジェットN7」として知られる領域がみえており、いくつもの渦模様やうねる雲の上に形成された、高高度のもやの帯が映し出されています。このようなもやの帯は、ジュノー探査機によってときおり観測されますが、どうやって形成されるのかはわかっていません。

画像はジュノー探査機が49回目の木星最接近を行った2023年3月1日に撮影されました。ジュノー探査機は画像を撮影した時点では、38日間で木星を1周する軌道をまわっています。ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は市民科学者のBjörn Jónsson氏がジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の雲頂から約8200kmの距離のところに位置していました。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Björn Jónsson © CC NC SA

(参照)Planetary Photojournal