クレメンタインが「横」から見た月 | アストロピクス

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クレメンタインが「横」から見た月

アメリカの探査機クレメンタインが撮影した月面の画像をもとに作られた画像です。私たちがふだん目にする月と比べると、表面の模様が異なります。

月は常にほぼ同じ面を地球に向けているため、地上から見るとほぼ同じ模様が見えます。この画像は、横(西)から見た月が示されています。中央やや下に見られるリング状の構造は「東の海」と呼ばれる領域で、地球から見ると月の西端に位置しています。右上側の暗い部分は「嵐の大洋」と呼ばれ、地上からでもよく見える領域です。

クレメンタインは、NASA(アメリカ航空宇宙局)とアメリカ国防総省が共同で打ち上げた探査機です。1994年1月25日に打ち上げられ、2月19日に月の周回軌道に入りました。5月には小惑星へ向けて出発しましたが、不具合が発生して小惑星に向かうことはできず8月にミッションが終了しました。

Image Credit: NASA/JPL/USGS

(参照)Planetary Photojournal