この画像に映っている銀河UGC 3697は、地球に対して銀河円盤を真横に向けている、いわゆる「エッジオン銀河」です。エッジオン銀河は直線的に見えるものが多いのですが、UGC 3697は非常に歪んでおり、まるで積分記号(∮)のような形になっています。
画像は可視光で撮影されたものに電波で得られた中性水素ガス(青)の画像が重ねられています。電波画像はアメリカにある電波望遠鏡カール・G・ジャンスキーVLA(Very Large Array)で撮影されました。画像を見ると、恒星からなる銀河円盤だけでなく、ガスの円盤も非常に歪んででいることが分かります。またふつうの渦巻銀河とは異なり、銀河の中心部ではなくUGC 3697の西端に沿って中性水素ガスが集中しています。
Image Credit: NRAO/AUI/NSF
(参照)NRAO