地球に生命が誕生したとみられる約39億年前には、プレートテクトニクスは発生しておらず、「不動蓋型マントル対流」だったとする研究が発表されました。複数のプレートが動くプレートテクトニクスとは異なり、不動蓋型は1枚のプレートに惑星全体が覆われており動きません。
地球磁場の強さと方向は緯度に応じて変化します。研究チームは、ジルコンという鉱物に記録された過去の地球磁場を調査。南アフリカのジルコンでは約39億年前〜34億年前にかけて緯度が変化していないことを示しました。また西オーストラリア州で調査したジルコンにも同じパターンが発見されました。
プレートテクトニクスは、地球上での最初の生命の誕生に関連しているともいわれています。しかし研究チームは、プレートテクトニクスは生命を維持するのに重要な要素ではあるが、生命が地球型惑星で誕生するための必須条件ではないとしています。【1分で読む宇宙ニュース】